Windows8.1が起動時に自動修復でループしてしまい起動できない状態から 復旧させることができましたので、復旧方法を書いておきます。
- 事象
- 方針
- 事前準備1:回復ドライブの作成
- 事前準備2:回復ドライブで起動するようにUEFIで設定する
- 復旧策1:PCのリフレッシュの実行
- 復旧策2:システムの復元の実行
- 復旧策3:chkdiskの実行
事象
PCを起動すると、自動修復していますとの画面が表示される。
しばらく待っていると再起動してしまい、再度自動修復していますの画面が出ます。
これが無限にループするため、Windowsが起動しない状態です。
方針
回復ドライブを作成したのち(事前準備1、2)、復旧策1~3を試していきました。
私は復旧策1から順番に試しましたが、3で回復できれば3が一番
現状のまま復旧できるかと思いますので、3から試すのをおすすめいたします。
事前準備1:回復ドライブの作成
今回の事象はそもそもWindowsが起動してこなくなってしまったので、
まずは回復ドライブを作成し、回復ドライブで起動するようにします。
回復ドライブで起動するとさまざまなトラブルシューティングツールが使えるため、
それらでの復旧を試みます。
以下記事に回復ドライブの作成方法を書きましたので、これを見て回復ドライブを作成してください。
事前準備2:回復ドライブで起動するようにUEFIで設定する
回復ドライブをPCに挿入しても、回復ドライブから起動するようにしなければ、
PCは回復ドライブを認識せず、これまで通り自動修復を繰り返すだけです。
PC起動時にDeleteボタンを押し続けて、UEFI画面に入ります。
(どのボタンで入れるかはPCに依存しますので、Deleteボタンでない場合もあると思います)
BootメニューでUSBドライブを最も優先順位を高くすることで、回復ドライブから起動するようにします。
復旧策1:PCのリフレッシュの実行
まずはPCのリフレッシュを試しました。
PCのリフレッシュを実行することで大部分のデータをもとのままの状態に維持しつつ、PCを購入時の状態に回復させます。
C:\Program Filesなどのフォルダなどが削除されてしまいますが、大部分は保持されます。
リフレッシュで削除されても、C:\Windows.oldに古いファイルが残されるのでそこからサルベージ出来るかもしれません。
ただし、このフォルダはすぐ消えてしまうのでその日のうちにコピーしておきましょう。
回復ドライブで起動すると最初に以下画面が表示され、言語を選択します。
日本語は一番最後のページにあるため、その他の言語を連打し、日本語が出てきたら選択します。
トラブルシューティングを選択します。
PCのリフレッシュを選択します。
リフレッシュを実行ししばらく待っていましたが、以下画面が表示され、
リフレッシュできませんでした。
復旧策2:システムの復元の実行
PCのリフレッシュは失敗してしまいましたので、
システムの復元は過去のある時点にシステムを戻します。
その時点以降の変更は反映されていませんが、それ以外はバックアップされています。
詳細オプションを選択。
システムの復元を選択。
使用する復元ポイントを選択。
完了を選択し復元を開始。
しばらく待っていましたが、エラー0x80070017で失敗してしまいました。
復旧策3:chkdiskの実行
コマンドプロンプトからchkdiskコマンドを実行することで、HDDの不良セクタを検索し、さらに修復します。
Windowsが起動しないのにコマンドプロンプトなんて使えないじゃないかと思うかもしれませんが、
OSが起動していなくても、回復ドライブで起動した状態からコマンドプロンプトを起動させることができます。
先ほどの詳細オプション画面にて、コマンドプロンプトを選択します。
コマンドプロンプトが起動しました。
以下コマンドを実行します。
chkdsk c: /r
スキャン完了までにはかなりの時間がかかりますので、気長に待ちます。
実行完了後はexitでコマンドプロンプトを閉じると、 また回復ドライブの画面に戻れます。
その後オプションの選択画面から、続行を選択し、起動を試みます。
すると、起動しました!
このPCは以前からフリーズしたりブルースクリーンになることが多く、
chkdiskは何度か実行しています。
HDDの状態が良くないようです。
私は復旧すると使えるようになったからいいやと、それ以上のバックアップ対策など後回しにしてしまっていたのですが、
起動しなくなってしまうとどうしようもありません。
今回は復旧できたからよかったですが、日々のバックアップ方法とHDDの交換を真剣に考えたほうがよさそうです。