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インフラエンジニアのメモ

【読了】直観力【レビュー】☆4

【概要】

本書は将棋の羽生善治名人が自身の経験をもとに主に直観力について書いた本。

【感想】

直観力の必要性
膨大な可能性がある盤面の中で直観であたりを付けて考えて次の1手を指す。
全可能性を考えたり、考える時間が長ければいいというものではないとのことです。
私も将棋は子供のころ少しやったことがあり、動かし方なんて何パターンもあるのになぜよい手がわかるのか、
と不思議に思っていましたので、プロの考え方を知って納得できました。

この考え方は将棋だけではなく仕事や生活でも同じだと思いました。
相手が長考に入ったときに昼ごはんのことを考えていたエピソードが印象的でした。

直観力は鍛えられる
直観力とは論理的思考を繰り返すことで脳の回路が形成された結果生まれるのではないかとのこと。
ということは論理的思考を普段からすることが直観力を身に着けるために必要ですね。

経験からくる言葉は説得力があり面白い
よくあるビジネス書だともっともらしいことが書いてあっても頭に入ってこなかったりしますが、
日本のトップ棋士の経験からでてくる言葉は説得力があり、納得できました。
バランスを重視した考え方をされていて、やはり勝負の世界で生きている人だなあと感じました。
また私はあまり将棋業界に詳しくなかったので特有のエピソードなどは面白かったです。