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インフラエンジニアのメモ

【読了】思考の整理学【レビュー】☆3

【概要】

本書は大学教授の著者が思考の整理方法について書いた本です。
近年言われたことはできるが自分で考えることができないグライダー人間が増えています。
本書ではそのようなグライダー人間が、どうしたら自分で考えるためにはどうしたらよいのかが説明されています。

【感想】

グライダー人間

本書では教えられたことしかできず自分で考えて行動することができない人間をグライダー人間と呼んでいる。
本の学校教育や受験制度ではグライダー型の人間が増えてしまうのは今も変わっていない。

本書とは関係ないが、アメリカでは小学校からプレゼンテーションの授業があると聞いたことがあります。
日本では発信する力について個人任せになっているので、授業などで学校側が育てていく必要があると思いました。

丁寧に教えすぎるのは良くない

懇切丁寧に教えても、相手は真剣に考えないので、そこで理解はしても身につかない。
自分自身で考えて気づかなければ物事は身につかない。
しかし優秀な人間ほど丁寧に教えてしまいがちで、優秀な教育者になれていない。
これはなかなか難しい問題だと思っていて、完全にほったらかしでも学習者は諦めてしまうので、
適度にヒントやモチベーションを与えつつ育てていく必要があると思う。
本書ではこのあたりをどうすればよいかのノウハウは書いていなかったので、
書いてある本が合ったら読んでみたい。

行き詰まった時のアイデア集として

書かれているアイデアには目新しいものはあまりありません。
30年以上前に(1983年)書かれた本なので仕方がないと思います。
しかし思考整理という観点で多数のアイデアが書かれていますので、
何か新しい企画の検討や対策の検討などで考えが行き詰まった際に見ると良いのではないでしょうか。