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インフラエンジニアのメモ

【読了】文庫 銃・病原菌・鉄 (上)【レビュー】☆4

【概要】

本書ではなぜヨーロッパ人が世界を征服し繁栄できたのかを説明しています。

ヨーロッパ人が繁栄できた主な要因として、ヨーロッパ大陸は農耕に適した気候であったため、食料が増産でき人口が増加し 兵士や政治家など専門職が生まれ、集団的に行動することが出来たことが1つの要因として挙げられています。

【感想】

食料の重要性
食料がすべての力の源であるということがわかりました。
軍事力や政治、病原菌までその基盤となるのが食糧生産です。
食べ物を当たり前に食べられる現代日本ではそのありがたみを感じる機会は少ないですが、
食料生産がいかに現代社会を支えているかがわかりまいた。

病原菌の威力は絶大
ヨーロッパ人が新大陸を制覇できたのは、武力だけではなく病原菌の力が大きかったことがわかりました。
ピサロがペルーのインカ帝国を征服した時代に、南北アメリカの人口の95%が ヨーロッパ人が持ち込んだ疫病により死んだという事実には驚きです。
小説「宇宙戦争」などでも疫病が出てきますが、こういった事実から書かれているのかもしれないと思いました。

読みずらい
考古学の本なので年代やデータについて説明が多く、文章も長いので退屈する部分が多かったです。
これは何年におきて、これは何年に起きてというように、具体的な年代の記述が多いのですが、
前後関係くらいを念頭において後の細かいところは流しました。
データ部分はあまり興味がなかったので、ざっと読んで読み飛ばす感じで読みました。