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インフラエンジニアのメモ

チームとして動くということ

当たり前だと思われるかもしれないけど、最近、相手の話をちゃんと聞くことを意識している。
意識したのは、今年の夏前、トラブル対応で非常に忙しかったころからだ。

トラブル対応で迅速な対応が求められる中、リーダーの話を早とちりし、間違ってしまったことがあったため、
どんなに状況でも相手の話をきちんと聞くということを意識している。

ところが、相手の話を聞くを意識していたら、自分が消極的になったと思い始めた頃があった。

相手が言ったことを、とりあえずやる。
自分が思ったことがあっても、相手を優先する。

こういった、相手の指示した通りの行動をしていて、これでよいのだろうかと思い始めていた。
これではただの作業者ではないか、と。

しかし、最近では、これでよいと思っている。
PJリーダーに思考を合わせて、その人の思考を手助けするよう思考・実作業をするということが、 チームの意思決定・行動を早めることになると思っている。

それぞれの人間はそれぞれ考え方を持っている。
しかし、チームの考え方はどれか一つでいい。
それが、例えばリーダーの思考になる。
もちろん、そのリーダーの考え方は論理的である必要はある。

物事を決める際は色々な考え方・方針があるだろうが、あの人もこの人もそれぞれの方針に従い意思決定をしようとして、
それぞれが個々にそのための材料集めしてると、非常に時間がかかってしまう。

リーダーが意思決定を実施し、必要な材料を、メンバーがそれぞれ集めてくる。
そうすれば、意思決定は迅速になり、チームとしていち早く成果が出せる。

当たり前だがビジネスの場では、「成果」をいち早く出すことが重要だ。
個々人がそれぞれ別方針で動くと、正解・不正解は別として、チーム全員が同じ方針で動いた場合と比べて、「成果」を出すのは確実に遅れる。

論理的に考えて、それに基づき行動し、それが間違っていた場合でも、
論理的な行動は他人に説明することができるので、失敗を相手に説明し、すぐに次の行動につなげられる。

一方、正しい答えを探して延々と議論し、やっと決まった方針で動く場合、「成果」を出すのは遅れる。
そして遅れたばかりではなく、延々議論したからと言って、必ず成功する方針を導き出せる保証はない。

逆に、一度「成果」を出してみれば、それが失敗だったとしても、失敗した原因を究明し、それを解消することで、
間違いなく成功に近づく。

こういった意味で、「成果」をいち早く出すため、1つの論理的考え方に基づき、チームが動くことが大事だと実感している。

こう言うとリーダーの言われた通りのことをやればよいのかと解釈されてしまいそうだが、そうではなく、
リーダーの考えを理解し、その考え方に基づいた上で、各々が考え動いていく必要がある。

リーダーシップの記事を読んで

なんで全員にリーダーシップを求めるの? - Chikirinの日記

上記記事を読んで、自分はリーダーシップ=発言することと思っていたんだなあと思った。 特に、「正しいことを発言することはよいこと」と思っていた。

この記事で「演劇で校則」を熱弁した生徒も、正しいことを自分は言っていると思って発言していると思う。 ただ、「クラスとして1つの成果を出すにはどうしたらよいか」 ということを考えられていないと思う。

日本では、「リーダーシップ」を誤解している人が多いのではないかと思う。
どんどん発言して周りを引っ張っていく ことがリーダーシップだと思っている人は多いのではないか。

人はリーダーシップ体験を積むことにより、「高い成果を出せるチームの構成員」になれるのです。

まさにこの通りで、「チームとして成果を出す能力」がリーダーシップであると思う。
先ほどの「演劇で校則」の生徒も、持論で周囲を納得させまとめ上げることができていれば良かったが、
クラスは彼の案に興味を示さなかったのだから、途中で方針転換すべきだった。
また、彼が発言する段階で、何か1つの方針で考えがまとまりつつある状況であったのであれば、
持論は展開せずに、その方針の中で提案をするべきだったと思う。