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インフラエンジニアのメモ

EIGRP STUB スタブエリアの設定

 

EIGRPのスタブを勉強します。

スタブはクエリの送信を抑える目的で使われます。

スタブに設定されたルータへはクエリを送信しなくなります。

(クエリ:最適経路がダウンした際の、代替ルートの問い合わせ)

ネットワークの行き止まりのルータをスタブに設定します。

行き止まりのルータに代替経路を聞いても、持っているわけはないからです。

 

 

 

まず下のようなネットワークを構築します。

自動集約はすべてのルータで無効にします。

R1(config)#router eigrp 1

R1(config-router)# no auto-summary

 

f:id:monaski:20140131144428p:plain

 

次にR1をスタブルータに設定します。

R1(config)#router eigrp 1

R1(config-router)# eigrp stub

 

すると、R2からR1へのクエリは送信されなくなります。

また、スタブは経路のアドバタイズも制限します。

オプションなしのスタブの場合、直接接続の経路と、サマリールートのみを

アドバタイズするようになります。

※サマリールートの中でも自身で手動/自動で作ったもののみ

今回の場合、R1に直接接続されているR5のルートはきちんとR2へアドバタイズ

されます。しかし、例えばR5のさらに向こうに新しくR6を繋げた場合、

そのネットワークはR2へアドバタイズされません。

 

次に以下の設定をします。

R1(config)#router eigrp 1

R1(config-router)# eigrp stub receive-only

 

するとR1は一切のアドバタイズを送信しなくなります。

ですのでR2からは192.168.1.0/24のネットワークが見えなくなります。

pingはR5→R2、R2→R5へ通らなくなります。

 

 

次にR1のスタブエリア設定を外し、R2へスタブエリアを設定します。

R2(config)#router eigrp 1

R2(config-router)# eigrp stub

 

するとR3からR1へはpingが通りますが、(直接接続しているためです)

R3からR5へのpingは通らなくなります。

 

無理やりR5へpingが通るようにできないか考えます。

スタブエリアはサマリールートをアドバタイズするので、192.168.1.0おを

サマリールートとしてアドバタイズさせようと考えました。

R2(config)#int fa 0/1

R2(config-if)# ip summary-address eigrp 1 192.168.1.0 255.255.255.0

 

しかしこれは上手くいきませんでした。

R3に集約経路が届きません。R2へも集約した際にできるはずのnull0への

経路が作られていません。

 

192.168.1.0 を192.168.1.0に集約させようとすると

完全一致しているから集約する必要はない とされて集約してくれないのでしょうか?

f:id:monaski:20140131150102p:plain

 

そこでこんどは192.168.0.0への集約を試みます。

R2(config)#int fa 0/1

R2(config-if)# ip summary-address eigrp 1 192.168.0.0 255.255.0.0

 

f:id:monaski:20140131150517p:plain

 

無事R3へ集約ルートがアドバタイズされました。pingも通りました。

R2のルーティングテーブルにnull0へのルーティング経路も乗りました。