loopbackインタフェースはダウンしないため、
loopbackインタフェースに対してルーティングを設定する
ことは効果的です。
経路を冗長化する場合も、ループバックインタフェースを
指定してルーティングします。
以下今回作成するネットワークです。
設定します。
今回の設定では、対抗ルータの物理インタフェースまでで1ホップ、
そこからループバックインタフェースまでに2ホップかかります。
しかし、EBGPのネイバーはホップ数1までしか許しません。
そのためneighbor 200.1.1.1 ebgp-multihop 2でホップ数2まで許可します。
また、経路のロードバランスをするためmaximum-paths 2を用います。
R1 | R2 |
---|---|
R1(config)#int lo 0 R1(config-if)#ip add *Mar 1 00:02:29.775: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Loopback0, changed state to up R1(config-if)#ip add 100.1.1.1 255.255.255.255
|
R2(config-if)#int lo 0 R2(config-if)#ip add *Mar 1 00:02:55.883: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Loopback0, changed state to up R2(config-if)#ip add 200.1.1.1 255.255.255.255 R2(config-if)#no shut R2(config-if)#exit R2(config)#router bgp 200 R2(config-router)#neighbor 100.1.1.1 remote-as 100 R2(config-router)#neighbor 100.1.1.1 update-source lo 0 R2(config-router)#neighbor 100.1.1.1 ebgp-multihop 2 R2(config-router)#maximum-paths 2 R2(config-router)#exit R2(config)#ip route 100.1.1.1 255.255.255.255 200.0.0.1 R2(config)#ip route 100.1.1.1 255.255.255.255 200.0.0.5 R2(config)# *Mar 1 00:05:53.787: %BGP-5-ADJCHANGE: neighbor 100.1.1.1 Up R2(config)# |
上記ではloopbackインタフェースにno shutdownコマンドを入れていますが、本当は必要ありません。
loopbackインタフェースは作成した時点でUPするようです。
さっそくshow ip routeを確認してみるも、あれ?BGPの経路がない?
それもそのはず。前述の設定はあくまでBGPネイバーを設定しただけ。
BGPで何を伝えるかを設定していませんでした。
ということで、ネットワークを以下のように拡張し、それを対向の
BGPルータに伝えることにします。
前回と同じようにnetworkコマンドで指定するのもつまらないので
IGPからBGPへの再配送を使います。方法はIGP同士で再配送するのと同じです。
R1 | R2 |
---|---|
R1(config)#router bgp 100 R1(config-router)#redistribute eigrp 1 |
R2(config)#router bgp 200 R2(config-router)#redistribute ospf 1 |
※各ルータへのIGPの設定とインタフェースへのIP割り当ては省略
設定は以上です。
show ip routeすると、BGPのルートが配送されていました。
100.1.1.1、200.1.1.1への経路も それぞれ2つ乗っていることを確認できました。
冗長化ができています。